今回は、住友化学の基本情報や、評判・口コミ、仕事内容・キャリア、年収・待遇、転職活動時のポイントなどについて解説します。
住友化学の基本情報
| 会社名 | 住友化学株式会社 (SUMITOMO CHEMICAL COMPANY, LIMITED) |
|---|---|
| 創業 | 1913年9月22日 |
| 営業開始 | 1915年10月4日 |
| 設立 | 1925年6月1日 |
| 本社所在地 | （東京） 〒103-6020 東京都中央区日本橋2丁目7番１号 東京日本橋タワー（総合受付：7階）（大阪） 〒541-8550 大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友ビル |
| 代表者 | 代表取締役社長 社長執行役員 岩田 圭一 |
| 資本金 | 90,059百万円 （2024年7月19日時点） |
| 決算期 | 3月31日 |
| 事業部門 | アグロ＆ライフソリューション部門、ICT＆モビリティソリューション部門、アドバンストメディカルソリューション部門、エッセンシャル＆グリーンマテリアルズ部門、その他 |
| 従業員数 | 単体 6,706名 （2024年3月31日時点） 連結 32,161名 （2024年3月31日時点） |
| 連結子会社数 | 184社 （2024年3月31日時点） |
住友化学の評判・口コミ
住友化学の評判・口コミをご紹介します。
「この会社の給与水準はまあまあでしたが、住宅手当がないのが気になりました。」
「クリエイターとして入社すれば、仕事ができなくても、Ⅳグレード(管理職前)まで昇格します。
「総合化学メーカーとして幅広い分野で事業を展開しており、農業、医薬、エネルギーなど、さまざまな分野で技術を応用して社会に貢献している点に魅力を感じました。」
住友化学の仕事内容・キャリア
住友化学は、ミスマッチさえなければ、非常に働きやすく、給料も良い会社です。ブランド力も高いので、入社後のキャリアアップも期待できます。
住友化学の年収・待遇
住友化学は上場企業であるため、有価証券報告書で従業員の平均年収を開示しています。有価証券報告書によると、住友化学の2024年3月期の平均年収は842万円（平均年齢41.6歳）でした。
| 年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|
| 2024年3月期 | 842万円 | 41.6歳 |
| 2023年3月期 | 910万円 | 41.5歳 |
| 2022年3月期 | 883万円 | 41.2歳 |
| 2021年3月期 | 855万円 | 41.0歳 |
| 2020年3月期 | 890万円 | 40.9歳 |
| 2019年3月期 | 903万円 | 40.7歳 |
初任給（新卒／職種・学歴別）
住友化学の公式・採用ページからの最新の初任給は以下の通りです。
| 職種区分 | 学部卒 | 修士了 | 博士了 |
|---|---|---|---|
| 総合職（クリエイティブスタッフ等） | 約 280,000円 | 約 303,000円 | 約 352,000円 |
| プロフェッショナルスタッフ | 約 226,000円（学部／修士等） |
また、オペレーションスタッフ（事務系など／学部卒、短大卒、高卒等）でも初任給設定があります：
| 最終学歴 | 初任給（オペレーション系） |
|---|---|
| 学部卒 | 約 202,400円 |
| 短大卒 | 約 197,400円 |
| 高校・専門卒 | 約 193,500円 |
年収・平均値・役職別目安
| 区分 | 年収目安 |
|---|---|
| 会社全体平均 | 約 818万円（2025年3月期、平均年齢42.1歳） |
| 職種別平均 | 営業：約768万円、生産技術：約765万円、技術職：約763万円、研究：約728万円、研究開発：約708万円、事務：約568万円 |
| 役職等級別／経験年数別 | |
| 若手～一般社員 (グレードI〜III／1〜9年目) | 約 400～800万円 |
| 主任クラス / グレードIV（10〜14年目） | 約 900～1,000万円 |
| 係長クラス (MG I・II 相当) | 約 1,000〜1,200万円 |
| 課長クラス | 約 1,100〜1,250万円 |
| 部長クラス以上 | 1,200万円以上、部長だと1400～1700万円台のデータも見られる |
ボーナスは6月と12月に支給され、計算方法も決まっていますが、前年度の業績により、基本給の4～5ヶ月分程度です。
年齢別・キャリアステージ別の年収モデル（目安）
| 年齢 | ステージ／役職なし → 途中昇格期 → 管理職など | 年収目安 |
|---|---|---|
| 22〜25歳（入社～数年目、役職なし） | 若手社員 | 約 400〜600万円（クリエイティブ系等） |
| 25〜30歳 | 中堅前、主任クラス昇格前後 | 約 600〜800万円 |
| 30〜35歳 | 主任〜係長クラス | 約 800〜1,000万円 |
| 35〜45歳 | 課長クラスに昇格しているケースが多い | 約 1,100〜1,300万円 |
| 50歳前後 管理職・上席者 | 部長以上クラス | 約 1,200～1,700万円以上（条件・責任範囲による） |
高卒・製造職（現業職）の年齢別年収推定（目安）
| 年齢 | 推定年収 | 備考 |
|---|---|---|
| 18〜19歳（新卒） | 約280〜300万円 | 夜勤ありで増える可能性あり |
| 20代前半 | 約320〜380万円 | 賞与・手当含む |
| 20代後半 | 約380〜450万円 | リーダー職手前のクラス |
| 30代前半 | 約450〜500万円 | 班長クラスになる人も |
| 30代後半 | 約500〜550万円 | 昇格・勤続年数により差あり |
| 40代 | 約550〜600万円 | 上位職（主任）クラスで上振れあり |
| 50代 | 約600〜650万円 | 定年までのピーク年収帯 |
💡補足ポイント
- 交替勤務手当・夜勤手当がある場合は、実際の月収はもっと高くなることがあります。
- **昇進（班長・主任など）**で年収は大きく変わります。
- 地域・工場ごとに手当や物価手当などが異なることも。
年齢別推定年収（目安）：
- 18～19歳（新卒）：約280万～300万円
- 初任給は月額193,500円で、賞与や各種手当を含めた年間総支給額の推定です。
- 20代前半：約320万～380万円
- 経験年数の増加や定期昇給、賞与の増額などを考慮した推定です。
- 20代後半：約380万～450万円
- 役職なしの一般職で、入社1～9年目の年収が約400万～800万円との情報からの推定です。
- 30代前半：約450万～500万円
- 主任クラス（グレードⅣ）に昇進する可能性があり、年収は約900万～1,000万円との情報がありますが、製造職の場合はこれより低いと考えられます。
- 30代後半：約500万～550万円
- 経験や評価により昇進・昇給が進む時期で、年収も上昇傾向にあります。
- 40代：約550万～600万円
- 役職に就くことでさらに年収が増加する可能性があります。
- 50代：約600万～650万円
- 経験豊富なベテラン層として、年収はピークに達する時期です。
補足：
- 手当や賞与：交替勤務手当、夜勤手当、住宅手当、家族手当などの各種手当や、年2回の賞与（ボーナス）が年収に大きく影響します。
- 昇進：班長や主任などの役職に昇進することで、基本給や手当が増加し、年収も上昇します。
住友化学の住宅手当・家賃補助・社宅制度を徹底解説｜転職希望者が知っておきたい実情
住友化学の住宅関連制度の全体像
住友化学には以下の制度が整備されています。
- 独身寮・社宅 … 各事業所ごとに設置されており、基準を満たせば低額で入居可能
- 借り上げ社宅制度 … 自社社宅が利用できない場合や遠隔地赴任時に適用されるケースあり
- 住宅手当 … 社宅制度の対象外となった社員に対して、一定額を補助
このように、基本は「寮・社宅優先」で、対象外の場合に住宅手当が支給される仕組みです。
家賃補助・住宅手当の実態
公式サイトや募集要項には「住宅手当あり」と明記されていますが、実際の支給対象は限定的です。
- 寮・社宅を利用できない社員が対象
- 世帯主や住宅契約名義人であることが条件となる場合が多い
- 支給額は口コミによると 月1〜2万円程度 という声が目立つ
一方で、賃貸暮らしでも「住宅手当が支給されなかった」という意見も多く、都市部で自分で賃貸を借りる場合は補助が期待できないケースもあるようで
寮・社宅の利用条件と費用感
独身寮
- 各拠点に完備
- 家賃は 1万円台の自己負担 という口コミあり
- 築年数や立地は拠点ごとに差があり、「古い」「通勤に不便」との声も
社宅
- 結婚後の世帯向け社宅も用意されており、自己負担額は市場相場より大幅に安い
- 入居には空き状況や配属先の条件が関係するため、全員が利用できるわけではない
借り上げ社宅
- 社宅が満員、または遠隔地採用の場合に利用可能
- 家賃の大部分を会社が負担するケースが多く、実質的な負担は数万円以内で済む
住友化学の社風・人間関係の特徴
優しい上司が多いので、意見を言いやすいです。また、社内提案制度があるので、誰でも提案できます。
✅ 社風の特徴
- 安定志向・堅実さ重視
- 「住友グループ」の伝統を継承し、「信用・確実・正道」を重んじる風土
- 保守的だが誠実な意思決定プロセスが特徴
- 大企業らしい落ち着いた雰囲気
- 派手さはなく、どちらかというと“真面目で地味”
- スピード感はそこまで強くない
- 挑戦も評価される傾向に変化中
- 新規事業やグローバル展開もあり、若手の意見も徐々に尊重されるように
🤝 人間関係・職場の雰囲気
- 上下関係は比較的しっかりしているが、パワハラ的なものは少ない
- 礼儀や挨拶、基本的な礼節を重んじる文化
- 上司・先輩が丁寧に教えてくれる風土
- 面倒見がよく、育成に熱心という声も多い
- 部署や工場によって差がある
- 本社系はおとなしいが、製造現場では体育会系のノリもある
- 若手でも発言できる機会はある
- ただし意見がすぐに反映されるとは限らない（大企業特有）
住友化学の現状・転職市場での立ち位置
住友化学は日本の大手総合化学メーカーの一角で、安定感・ブランド力・グローバル事業基盤が強み。素材、農業化学、医薬、機能材料、電子材料など幅広い事業領域を持っており、転職希望者にとって魅力が大きい会社です。
平均年収は化学業界で「中上位」クラス。福利厚生も整っており、働き方改革なども徐々に進んでいるとの声もあります。
公開中の求人も数多くあり（例：dodaで200件以上の住友化学求人があるなど）、中途採用のポジションの選択肢は一定あり。
転職の難易度・選考の特徴
- 難易度は “高い” とされることが多い。特に中途採用であっても、応募者数が多く、専門性・経験を重視されるとの情報。
- 選考プロセスには、書類選考 → 適性検査／Webテスト → 複数回の面接が含まれることが一般的。技術職や専門職であれば技術的質問や成果の具体的な説明を求められることが多い。
- 「応募書類・職務経歴書とそれに記載された実績・専門性」「企業理解（なぜ住友化学か）」などがチェックされるポイント。中途でも“合致性”（マッチング）が重視される。
転職市場におけるチャンス — 求められる領域
| 領域 | 内容 |
|---|---|
| 研究・開発系 | 新素材・機能材料、農薬／農業化学関連、環境に配慮した技術、医薬品研究など。特に「専門的な知見」「最新技術へのキャッチアップ」がある人。 |
| 生産技術・プロセス開発 | 製造の効率化、コスト削減、生産ライン改善、安全／環境規制対応など。現場経験のある技術者の需要あり。 |
| 管理部門・企画／戦略系 | 海外事業の統括、サプライチェーン管理、環境・ESG対応、新規事業企画等。国際的な業務経験や語学・調整力があればプラス。 |
| 営業／マーケティング | 化学商材／素材の国内外営業、新興市場対応。特に英語対応力・グローバルクライアントとの交渉経験が重視される傾向。 |
転職成功の戦略・準備
転職を有利に進めるために、実際に効果があると思われる準備・戦略を以下にまとめます。
- 職務経歴書の充実
実績を数字で示す、どのような困難をどう解決したか、チームでの役割等を明確にする。 - 専門性・スキルを強める
素材・化学工学・プロセス開発・安全環境法規・デジタル技術（データ分析、AI活用など）など、今住友化学でニーズが高まっている技術領域をフォローする。 - 業界・企業研究を深く
住友化学の事業ポートフォリオ（どの事業が伸びているか、赤字／利益構造）、海外展開、環境・ESG対応、新規成長領域などを抑えておく。 - 交渉の準備
年収交渉に備えて、自分の市場価値を調べ、前職での評価・成果・責任範囲を整理。希望年収＋その根拠を明確に説明できること。 - 転職エージェントの活用
非公開求人／スカウト案件には条件の良い中途ポジションが出ることが多いため、複数エージェントに登録・相談するのが有効。
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