三菱ケミカルは、総合化学メーカーとして国内外で幅広い事業を展開しています。
年収や給与形態、福利厚生の実態が気になる方も多いでしょう。
本記事では、三菱ケミカルの給与水準や福利厚生の詳細、社員の評判などを詳しく解説します。
就職・転職を検討している方に役立つ情報をまとめましたのでぜひ参考にしてください。
- 三菱ケミカルの正社員年収
- 三菱ケミカルの給与形態
- 三菱ケミカルの福利厚生
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三菱ケミカルについて

三菱ケミカルは、日本有数の総合化学メーカーです。
1994年10月1日、三菱化成工業株式会社(旧三菱化学)と三菱油化株式会社が合併し、三菱化学株式会社(現在の三菱ケミカル)が誕生しました。
この合併により、三菱ケミカルは日本最大の化学メーカーとなり、売上高が1兆円を超える企業となりました。
なお、三菱ケミカルの前身である三菱化成工業の創業は1933年8月31日まで遡ります。
また、2017年4月1日には三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンの3社が統合し、現在の三菱ケミカル株式会社として新たなスタートを切っています。
「KAITEKI」をコンセプトに掲げ、環境負荷の低減や持続可能な社会の実現を目指し、幅広い事業を展開しています。
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内1丁目1番1号 パレスビル |
設立日 | 1933年8月31日 |
資本金 | 532億29百万円 |
従業員(連結) | 約40,000名 |
売上高(連結) | 約3.4兆円 |
三菱ケミカルの事業領域
三菱ケミカルは、以下の主要事業領域で展開しています。
パフォーマンスプロダクツ
- 高機能エンジニアリングプラスチック
- 炭素繊維および炭素繊維複合材料
- フィルムおよびシート
- 電子・ディスプレイ材料
- バッテリー材料
- アルミナ繊維
- 繊維・テキスタイル
ケミカルズ
- 石油化学製品
- 合成樹脂
- MMA(メタクリル酸メチル)および関連製品
- 産業ガス
ヘルスケア
- 医薬品
- 診断薬
- ライフサイエンス製品
三菱ケミカルの年収事情

三菱ケミカルの年収事情について見てみましょう。
三菱ケミカルの平均年収
三菱ケミカルの平均年収は、2023年の有価証券報告書によると約973万円です。この数字は日本の平均年収(約443万円)と比較して2倍以上の水準にあります。
三菱ケミカルグループの平均年収の推移は以下の通りです。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
2024年3月期 | 973万円 | 46.2歳 |
2023年3月期 | 1,045万円 | 46.5歳 |
2022年3月期 | 949万円 | 46.3歳 |
2021年3月期 | 1,011万円 | 45.6歳 |
2020年3月期 | 1,166万円 | 47.5歳 |
2019年3月期 | 1,738万円 | 47.4歳 |
過去の推移を見ると、2019年には平均年収が1,738万円に達しましたが、その後は1,000万円前後の水準で推移しています。
年齢・役職別の年収推移
年齢別の推移についても見てみましょう。
年齢 | 平均年収 |
---|---|
25歳 | 422万円 |
30歳 | 566万円 |
35歳 | 696万円 |
40歳 | 820万円 |
45歳 | 947万円 |
50歳 | 1,076万円 |
55歳 | 1,186万円 |
役職に応じた年収は次のように設定されています。
- 主任:約1,250万円
- 係長:約850万~900万円
- 課長:約1,000万~1,300万円
- 部長:約1,500万~2,090万円
三菱ケミカルでは、役職が上がるにつれて年収が大幅に増加する傾向があり、管理職に就くと1,000万円を超えてきます。
部長クラスになると2,000万円超えもあり得ます。
三菱ケミカルの給与形態

次に三菱ケミカルの給与形態についてです。
基本給・ボーナスの仕組み
三菱ケミカルの給与は、基本給に加えてボーナスや各種手当が支給される形です。
- ボーナス:年1回(基本給の5~6か月分)
- 評価制度:5段階評価による昇給制度
- 残業代:管理職以外は支給対象
昇進による給与アップの流れ
三菱ケミカルでは、一般的に35歳前後で課長代理に昇進することが多いです。
- 課長代理(35歳前後):年収約1,000万円
- 課長(40歳前後):年収1,200万円以上
- 部長(50歳前後):年収1,500万円
三菱ケミカルの福利厚生

三菱ケミカルでは健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災)などの社会保険が完備されています。
従業員が自身のライフスタイルやライフステージに合わせて選択できる「カフェテリアプラン」など、多様なニーズに対応する制度を整えています。
住居関連
- 独身寮・社宅
- 転勤者支援金
三菱ケミカルでは転勤者や新入社員向けに、独身寮や社宅の住居支援制度を設けています。
また、転勤による経済的負担を軽減するための支援金制度もあります。
育児・介護支援
- 育児・介護休暇制度
- 短時間勤務制度
- 介護支援金制度
三菱ケミカルでは育児や介護のために一定期間休暇を取得できる制度を整えています。
育児や介護と仕事の両立を支援する短時間勤務制度を利用できる他、介護にかかる経済的負担を軽減する支援金制度もあります。
健康・安全
- 体育厚生施設
- 受動喫煙対策
三菱ケミカルでは、従業員の健康増進を目的とした体育厚生施設を利用できます。
また、健康意識の向上と職場環境の改善を目的に、2020年4月から就業時間内の全面禁煙を実施しています。
キャリア支援
- 研修制度
- 自己啓発支援
- キャリアコンサルティング
三菱ケミカルでは新入社員研修や目的別研修など、多様な学習機会を提供しています。
通信講座やオンライン講座などを利用し、自己啓発を支援する制度があります。
キャリア形成をサポートするため、キャリアデザイン研修や相談窓口も設置されています。
その他の制度
- フレックスタイム制度
- テレワーク制度
- 海外転勤同行休職制度
- 勤務地自己申告制度
その他の制度としてはフレックスタイム制度を導入し、柔軟な勤務時間の選択を可能にしています。
テレワーク制度により、在宅勤務など多様な働き方にも対応できます。
また、配偶者の海外転勤に伴う休職が認められる制度や、勤務希望地を申告できる制度も用意されています。
三菱ケミカルの評判

最後に三菱ケミカルで働いている人の口コミを見てみましょう。
給与は年々上昇傾向にあるが、一方で、福利厚生関連の補助や手当はほとんど廃止された。 賞与は、会社の業績連動で支給される。ここ数年は営業利益が奮わなく、賞与は高いとは言えない。
一応、ジョブ型の評価基準を取り入れると社外にも発表したが、体感としては年功序列。
一般職(いわゆるE職)で年齢が逆転するような昇進昇格は見聞きしたことが無い。 管理職では昇進昇格する年齢にばらつきがあるが、それでも年功序列のような雰囲気はある。
出典:エンゲージ
資格試験は初回無料、次回からは受かれば全額補助という形になります。昨年度より試験は自分で申請する形になり面倒になりましたが、基本的に研修や資格サポートは様々あり、英会話やビジネスマナー等も無料で受講できるものもあったはずです。
社内公募制度といういわゆる社内での転職も年4回あり、所属の上司に知らせずに行うことができるため、利用しやすく、今の職場がなんらかの理由で合わないと感じる人にとっても、1年以上働いていれば受験資格が得られるため、転職する前に一度社内公募制度を利用してみようかと思う人も少なくないのではないかと思っています。
私自身も受けましたが、簡単な履歴書といった形で顔写真も撮る必要がなく、とてもいい制度だと思うと同時に大企業だからこそできる多様性を取り入れた取り組みだなと感じました。転職されるよりは社内で回したほうが中途採用をするより効率が良いのだと思います。
上司は基本的にサポートしてくれており、会社としても1on1の面談もあるので、基本的に勤務をして困ることはなく、年初に行う目標面談に沿って仕事を行い、その結果によりボーナス査定も決まるため、評価もわかりやすく、仕事もやり易いと感じます。
出典:エンゲージ
給与は上昇傾向にあるものの、賞与は業績に左右されやすく、安定しているとは言えないようです。
評価制度はジョブ型を導入しているものの、実態としては年功序列の要素が強いとの指摘があります。
資格取得支援や研修制度が充実しており、社内公募制度を活用すれば異動の自由度も高いです。
上司のサポート体制や面談制度も整っているため、働きやすさを感じる社員も多いことがわかります。
まとめ
三菱ケミカルは年収が高く、管理職になれば1,000万円以上も可能です。
安定した収入と働きやすさを兼ね備えた企業のため、就職や転職を考えている方は選択肢の一つとして検討するとよいでしょう。
- 平均年収は同業他社より高め
- 管理職に昇進すると年収1,000万円以上も可能
- 福利厚生は「カフェテリアプラン」に変更され、家賃補助は廃止
- 育児・介護支援などの制度は整っている
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