(初任給/年齢別カーブ/等級・役職・職種別/昇給・昇格まで)

実務者目線で相場レンジを提示。配属(本社・研究所・工場)、交替勤務、残業時間、個人評価で上下します。前提は総合職ベース・残業20h/月・交替なし。
結論(まとめ)
- 初任給の目安:博士30〜32万円/修士27〜29万円/学部25〜27万円/高専22〜24万円/高卒19〜21万円
- 年齢別のボリュームゾーン
- 25歳:470〜580万円
- 30歳:630〜790万円
- 35歳(主任〜係長手前):800〜1,000万円
- 40歳(係長クラス):930〜1,180万円
- 45歳(課長クラス):1,120〜1,380万円
- 賞与:年2回合計 5.5〜7.5か月分(業績・個人評価係数で振れ)
- 昇格のめやす:主任28〜32歳/係長33〜38歳/課長40代前半〜中盤
- 職種差:製造・保全は交替/深夜で上振れ、R&Dは安定、営業は裁量残業・出張見合いで差
初任給(学歴別)
- 博士了:30〜32万円
- 修士了:27〜29万円
- 学部卒:25〜27万円
- 高専卒:22〜24万円
- 高校卒(技能・製造):19〜21万円
※独身寮・借上げ社宅の利用で可処分額が実感的に増えるのが大手化学の特徴。
年齢別のモデル年収(総合職・非管理)

標準評価・残業20h・交替なし・主要拠点の相場感。
- 22〜24歳:420〜510万円
- 25歳:470〜580万円
- 27〜28歳(主任手前):560〜720万円
- 30歳:630〜790万円
- 33〜35歳(主任〜係長手前):800〜1,000万円
- 38〜40歳(係長):930〜1,180万円
- 42〜46歳(課長):1,120〜1,380万円
- 部長級:1,350〜1,750万円(役職手当・業績連動で振れ)
等級・役職ごとのレンジ(目安)
便宜上、社内呼称を抽象化しK等級で表記。
等級/役職 | 想定年齢帯 | 年収レンジ(賞与込) | 月給レンジ(手当除く) |
---|---|---|---|
K1(一般・初期) | 22〜26 | 420〜580万 | 24〜29万 |
K2(一般・中堅) | 25〜30 | 580〜750万 | 29〜35万 |
K3(上位一般) | 28〜34 | 740〜920万 | 34〜40万 |
主任 | 30〜36 | 820〜1,000万 | 37〜44万 |
係長 | 33〜40 | 930〜1,180万 | 42〜52万 |
課長 | 40〜46 | 1,120〜1,380万 | 52〜65万 |
部長 | 45〜 | 1,350〜1,750万 | 65万〜 |
昇格スピードの実感値
- 主任:入社7〜10年(28〜32歳)
- 係長:主任から3〜5年(33〜38歳)
- 課長:係長から4〜6年(40代前半〜中盤)
職種別の“実入り”が動くポイント
同じ等級でも、交替・深夜・待機・出張などで実入りが変わります。
職種 | 特徴・手当 | 同等級内の上振れ目安 |
---|---|---|
製造・運転(交替) | 深夜・交替・休出手当が厚い/技能認定加点 | +40〜120万/年 |
生産技術・設備保全 | 定修・呼出待機・現場常駐/電気計装・回転機が強み | +20〜80万/年 |
研究開発(R&D) | ベース安定/特許・テーマ評価で係数上乗せ | ±20〜40万/年 |
品質保証・分析 | シフト有無で差/不良解析の繁忙期偏重 | ±10〜40万/年 |
営業(国内・海外) | 出張・裁量残業の見合い/変動は控えめ | ±20〜60万/年 |
管理(経理・人事・購買) | 安定型/役割拡大で昇格寄与 | ±10〜30万/年 |
賞与・各種手当の実態

- 賞与:年2回、合計5.5〜7.5か月が中心(会社業績・個人評価係数で振れ)
- 残業代:管理職手前までは原則支給(裁量・みなし導入部署は内包)
- 交替・深夜・休出:工場系で実入りを押し上げる主要因。夜勤常態で年+50〜120万円のケースも
- 住宅関連:独身寮・借上げ社宅が充実。地方工場は自己負担が軽く可処分額が増えやすい
- 単身赴任:手当+帰省旅費の支援あり
モデル年収ケース(イメージしやすく)
- 25歳・K1・R&D(修士)
→ 年収 520〜580万円(月給27〜29万+賞与6〜7か月+残業20h) - 30歳・K2〜K3・生産技術
→ 年収 690〜790万円(月給33〜37万+賞与7か月前後) - 35歳・主任・製造(交替)
→ 年収 900〜1,050万円(月給40万前後+賞与+交替/深夜手当で+60〜100万) - 40歳・係長・営業(海外)
→ 年収 950〜1,180万円(月給45〜52万+賞与+出張・裁量残業見合い) - 45歳・課長・生産
→ 年収 1,150〜1,380万円(役職手当+業績連動で振れ)
昇給・昇格の仕組み(年1回+節目で跳ねる)
- 年1回の定期昇給に加え、等級昇格時にテーブル自体が持ち上がるため、節目での上げ幅が大きい
- 評価の掛け算:等級要件(役割の広さ・難易度)× 個人評価(業績・行動)× 会社業績
- R&Dは特許・テーマ達成の事業貢献、工場系は安全安定運転・歩留改善・定修短縮、営業は利益管理・回収の数字化が効く
- ベア(ベースアップ)の有無で年度差あり
年収レンジを上側で取るコツ(転職者向け)
- 初期等級の“置き所”が勝負。前職の役割規模(ライン数・要員・予算・KPI)を数字で語り、一帯上のテーブルに入れてもらう
- 工場系:電気計装・回転機・高圧ガス・保全計画(定修)の即戦力は強い。交替可はさらに強力
- R&D:材料・プロセス・半導体/自動車/エネルギー向け等のドメイン実績(特許・量産移管)を事業インパクトで説明
- 営業:重点顧客のアカウント戦略、利益率改善・与信管理の実績を定量で
まとめ
- 三菱ケミカルの年収は大手化学の中で堅調レンジ。30歳600後半〜700万円台、40歳1,000万円前後が現実ライン。
- 交替・深夜手当×住宅制度で実質の手取り感が高い。
- 昇給は年1回、等級昇格の節目で大きく動く。成果を数字で語れる人ほど提示レンジの上側を取りやすい。
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