はじめに|第一三共は「働きやすい会社」なのか?
第一三共は、日本を代表する大手製薬企業。国内トップクラスの売上と、がん領域を中心としたグローバル展開で高い評価を得ています。
年収水準が高いことでも知られていますが、実際に働く社員からは「福利厚生が充実している」「制度が実際に使いやすい」といった声も多数あります。
この記事では、第一三共の福利厚生・住宅手当・育児支援などを、社員のリアルな口コミとともに詳しく解説します。
第一三共の基本情報と平均年収
- 会社名:第一三共株式会社
- 本社所在地:東京都中央区日本橋本町三丁目5番1号
- 設立:2005年(第一製薬と三共の統合)
- 従業員数:5,000人以上(単体)
- 平均年収:約1,114万円(2023年 OpenWorkより)
製薬業界の中でも屈指の高年収企業であり、30代後半で年収1,000万円に到達する社員も少なくありません。
年収のリアル|年齢・役職別の給与水準

第一三共の平均年収は非常に高いことで知られていますが、年齢や役職によってもその差は明確です。
役職別の年収目安
- 役職なし(入社1〜10年目):450万~1,000万円
- 課長クラス(10年以上):1,000万~1,200万円
- 部長クラス:1,200万~1,500万円超。
年齢別の平均年収(推定)
年齢層 | 推定年収 |
---|---|
25〜29歳 | 約550〜600万円 |
30〜34歳 | 約750〜800万円 |
35〜39歳 | 約850〜900万円 |
40〜44歳 | 約950〜1,000万円 |
45〜49歳 | 約1,100〜1,150万円 |
50代〜 | 約1,250〜1,300万円 |
職種別平均年収の傾向
職種 | 平均年収 | 範囲(最小~最大) |
---|---|---|
研究開発 | 約1,044万円 | 650万〜1,500万円 |
開発職 | 約987万円 | (範囲非公開) |
営業 | 約931万円 | 500万〜2,000万円 |
MR | 約871万円 | 300万〜1,500万円 |
研究職 | 約848万円 | 450万〜1,400万円 |
製造職 | 約474万円 | 290万〜700万円 |
例えば、新卒MR(20代)で年収約700万円という事例もありますし、管理職で1,200万円〜1,500万円という高年収層も複数存在しています。
初任給(役職付く前の等級スタートライン
学歴 | 月給 |
---|---|
学士(4年制) | 約35万円 |
修士(6年制) | 約37万円 |
博士(3年制) | 約39万円 |
博士(4年制) | 約39.6万円 |
賞与を年5〜6カ月分と仮定すると、初年度年収:約550万〜700万円程度と予想されます。
昇給制度:年1回のベースアップと昇格との違い
- 昇給は年1回、評価に沿って実施されます。
社員口コミでは「年1回の昇給は6,000〜7,000円程度」という声があり、控えめながら確実なベースアップが支給される傾向です。 - さらに別の情報では、月2,000〜4,000円の昇給という報告もあり、役職なしや一般職での昇給幅は比較的小さい印象が強いです。
昇格制度:職責・成果に基づく制度的なステップアップ
- 昇格時の年収増は大きく、制度の要として機能します。昇格に伴い、月々の昇給数万円(3〜4万円)が期待でき、継続した成果が昇給に結びつく構造です。
- 昇格には上司推薦と「試験」が必要な場合もあり、制度上の整備が進んでいます。成果だけでは昇格できない現実もあるようです。
制度改変:成果主義への移行とジョブ型制度への取り組み
- かつては年功や在籍年数に重きを置く昇進制度でしたが、現在は職務や責任に沿った「ジョブ型人材マネジメント」へ移行中です。30代前半でも管理職に昇格できるケースが増えています。
昇給・昇格に関する社員のリアルな声
- 「同期との差が、30歳で年収100万円くらい開くのは、昇給・昇格の差だと思う」
- 「昇給は年功による上昇は少ないが、昇格すれば年収が大きく跳ね上がる」
- 「評価は厳しく、公正とは言い難いが、昇格を勝ち取れば昇給が変わる世界」
これらの声からも、「昇給は安定的だが限定的、昇格こそが年収の鍵である」ことが読み取れます。
比較:昇給 vs 昇格
項目 | 昇給 | 昇格 |
---|---|---|
頻度 | 年1回 | 不定期(評価や成果による) |
標準額 | 月数千〜約7,000円 | 約3〜4万円の月収アップ |
重要性 | 継続的なベースアップ | 年収跳ね上げの起爆剤 |
評価基準 | 年間評価(一般的な項目) | 上司推薦・試験・成果重視 |
現状傾向 | 比較的安定して得られる | 成果や役割期待に応じて大きく差が出る |
住宅手当・借り上げ社宅制度

借上げ社宅制度の概要
第一三共では、以下のようにライフステージに応じた借上げ社宅制度を整えています
- 入社後5年目まで、または30歳到達年度末までは借上げ社宅を利用可能
- 職種問わず、勤務地までの通勤時間が90分以内であることが基本条件
- 社宅の家賃負担は自己負担2〜3割程度とかなり抑えられているという口コミあり
- 入社初期に遠方から来る場合でも入居手続きは代行会社が対応してくれるため安心
住宅手当(社宅利用できない場合)
社宅利用期間を超えた後でも、住宅支援は続きます:
- 独身世帯:月3万円程度の住宅手当あり
- 家族世帯:月5.5万円程度との声もあり
- 首都圏MR職では、単身者で最大76,000円/家族世帯で最大171,000円と、非常に手厚い例も存在
地域別の上限額(参考データ)
- 東京圏
- 独身向け:最大76,000円/月
- 世帯持ち:最大180,000円/月
- 大阪圏
- 独身:65,000円/月程度
- 世帯持ち:上限は未記載ですが、それに準ずる水準と推定
※ただしこちらの上限額は公式発表ではなく、市場平均としての目安としてご理解ください。
社員の声(OpenWorkより)
「借上社宅制度のおかげで生活費に余裕が出る」
「福利厚生で一番ありがたかったのが住宅関連」
「社宅の設備も悪くないし、立地もよかった」
福利厚生の全体評価
第一三共は福利厚生の「制度がある」だけでなく、「制度を使いやすい社風」や「上司の理解度の高さ」がセットになっている点が高く評価されています。
- 社員定着率も高め
- 出産・育児後の復職事例が豊富
- 貯金がしやすく、老後資金の準備もしやすいとの声も
転職難易度は「非常に高い」レベル

第一三共は、給転職難易度は製薬業界内でも最高位の「Aランク」に位置づけられており、人気と難関の企業のひとつです。
人気ゆえに応募数が非常に多く、専門性が高く即戦力となる人材が求められているため、競争率も高いとされています。
求人数と採用方針:即戦力重視の姿勢
- 最新調査では、公開されている中途求人は約46件と限られており、ターゲットを絞った採用戦略が見られます。職種としては企画・管理、技術系職種(機械・電気・SEなど)が中心です。
- 採用比率自体は約58%と高めで、中途採用に対しては門戸自体は開かれているものの、応募者の量と質に対して枠が限られているという印象です。
理由は明確:高いブランド力と専門性重視
- 中外製薬はロシュグループの一員として、特にがん領域・抗体医薬品の開発に強みがあるため、転職希望者からの憧れの対象として非常に高い人気を誇ります。
- また、どの職種も業界経験3~5年以上の即戦力が基本ラインとなっており、経験不足では門前払いされやすい傾向にあります。
対策と通過へのカギ
- 専門性を明確にアピールする職務経歴書作成
- 研究・MR・マーケティングなど、職種ごとに求められる実績を具体的に示すことが重要です。
- 企業理念への共感と自己の強みをリンクさせた志望動機
- 「患者中心の医薬品創出」「革新性」などの中外製薬の使命と自分の志向を繋げましょう。
- 模擬面接やエージェントによる選考対策を活用
- 面接通過率を上げるために、業界理解や職務理解の整理が鍵になります。
やや整理した全体像
項目 | 内容 |
---|---|
難易度 | 非常に高い(Aランク) |
求人数 | 約46件(企画・管理、技術職など中心) |
求められる人材 | 業界経験3〜5年の即戦力、専門性重視 |
採用比率 | 中途比率約58%、門戸はあるが狭き門 |
対策の要点 | 実績を数値で示す、企業理念との合致、選考対策 |
特性・背景 | ブランドへの憧れと社会的信頼度の高さあり |
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