はじめに|転職先としてアステラス製薬はどう?
アステラス製薬は、2005年に山之内製薬と藤沢薬品工業が合併して誕生した、グローバル志向が強いミドルクラスの製薬企業です 。従業員数は2023年時点で14,484名と安定感があり、制度や組織設計に柔軟性があるのが特徴です 。
「年収」「住宅支援」「評価制度」などについて、社員のリアルな声も交えながらじっくり解説していきます。
年収・給与体系の実態|グレード制度と年齢別モデル

アステラス製薬では、グローバル等級(GG: Global Grade)制度が導入されており、グレードと役職がリンクしています 。
グレード | 役職/経験年数 | 年収(目安) |
---|---|---|
GG10–12 | アソシエイト(1〜3年目) | 約550〜650万円 |
GG13–14 | シニアアソシエイト/アソシエイトマネージャー(4〜11年目) | 約600〜900万円 |
GG15–16 | マネージャー/シニアマネージャー(12〜17年目) | 約1,000〜1,200万円 |
GG17–18 | 課長クラス(18年目以降) | 約1,200〜1,500万円 |
GG19–21 | 部長クラス(評価次第) | 約1,500万円以上 |
昇格による年収の跳ね上がり|グローバルグレード制度のインパクト
武田や中外と同様、アステラスもグレード制度(職位に応じたグレード構造)を導入しています。
- グローバルグレード10〜23まで全14段階あり、グレードが上がるほど年収幅が大きく広がります。
- 例えば、40代で成果と役割を右肩上がりに果たしていけば、早ければ年収が2倍以上にもなるケースが報じられています。
- 昇格時には8〜15%の給与増加が期待でき、業績に応じた即時の年収改善が可能と見ておくと良いでしょう(海外企業の例ですが参考値として)
日本においても、「昇格しなければ昇給幅は小さいが、昇格することで大幅なアップがある」という傾向が口コミにも表れています。
このグレード制度に基づいた体系が明確に設計されているのは、評価基準やキャリアパスを見通しやすくする上で非常に助かります。
年齢・役職別 年収推定(目安)
年齢・役職層 | 年収の目安 |
---|---|
20代後半~30歳前後(一般職) | 約600~800万円 |
30代前半(主任・係長クラス) | 約800~1,000万円 |
30代後半~40代(課長クラス) | 約1,000~1,300万円 |
40代以上(部長相当以上) | 約1,300万円〜1,600万円 |
※給与進継は役職上昇に連動し、昇格に伴う年収跳ね上げが大きい構造です。
日本国内における平均年収は1,062万円と業界平均を上回る水準です 。
給与の内訳・ボーナス構造
給与は「基本給 + 諸手当 + 残業代 + 賞与」で構成されます。ボーナスは年2回(夏冬)支給され、年間合計で基本給の5〜6ヶ月分という手厚い設計です 。
- 実際の手取りは約767万円で、総支給額の約72%に設定されることが多いです。
- 裁量労働制やスーパーフレックスタイム制など勤務形態に応じた手当もあり、柔軟な給与設計が可能です 。
昇給・昇格スタイル|成果とグレードに応じた評価が前提
- 昇給は年1回あり、月数千円~1万円程度のベースアップが標準的です 。
- 昇格はグレード上昇を伴い、年収が大きく跳ね上がるため、実質的な年収アップの要となります。
- 目標管理制度を通じた「Pay for Performance(成果主義)」の風土が根付いています。
定期昇給のリアル:平均プラス1.5%の賃上げ
- 2024年春闘では、組合員全体に「定期昇給に上乗せして平均1.5%のベースアップ」が決定されました。これは創薬業界内でも注目の賃上げ水準です。
- また、通常の昇給制度として年1回の定期昇給が7月に実施されており、社員による評価に応じた昇給率の違いも存在します。
これにより、定昇+評価による昇給で、職位が同じでも成果に応じた差が出るようになっています。
評価制度の実態:目標管理×面談による公正評価の導入
- アステラスでは、期初に上司と目標設定し、期末に面談で評価を行う目標管理制度が定着しています。評価内容は昇給・昇格・賞与に直結します。
- 結果主義と年功のバランスを取り、「ただ与えられた仕事をこなすだけでは大きな昇給は得にくい」という実感が社内にもあります。
住宅補助・借上社宅制度の充実度

アステラス製薬の住宅支援は、他社と比較しても非常に手厚いとの評価が目立ちます。
- 借上社宅:会社が家賃の85%を負担。自己負担はわずか15%という圧倒的な支援
- 住宅手当:社宅を使わない場合でも、家賃15万円までを基準に13.5万円を補助されるなど、金銭的負担がかなり軽減されます
- 口コミ:
- 「社宅制度が手厚く、安く借りられます。住宅手当もかなり手厚い」
- 「福利厚生は非常に充実。住宅補助は常に満足できるレベル」
- 「社宅制度が充実している」
その他の制度・福利厚生
- 持株会制度:購入額に対して会社が追加支援あり
- 医療費控除などの健康関連補助も充実
- Living Wage宣言:すべての従業員が最低賃金以上、同一労働同一賃金を確保
社員の声に見るリアルな評価
以下は内部口コミを参考にした実感のこもった声です:
- 研究職・30代後半
「社宅制度が非常に手厚い。家賃負担が少なく、生活に余裕をもって働ける」という声 。 - MR職・20代後半
「全国転勤があるが、住宅補助が大きく、安心して仕事に集中できる」との評価 。 - 課長クラス・40代後半
「福利厚生全体が業界でもトップレベルで、住宅補助のレベルも非常に高い印象」と語っています
現在の転職市場動向
アステラス製薬は中途採用にも比較的前向きで、研究開発職、MR、デジタル系、管理部門など幅広い求人があります。ただし、経験・英語力・グローバル意識の高さなどが内定には重要な差になります。
転職難易度は高いものの、制度・報酬・環境を総合的に見て強みがあるため、戦略的に挑戦する価値があります。
まとめ|アステラス製薬は「手厚く働きやすい環境」が揃った製薬企業
アステラス製薬は、年収・住宅支援・制度の厚さ・評価の公平性など、働く上での満足度が高い企業です。
- 【年収】年齢・役職ごとに上昇しやすい構成。昇格で給与が大きく跳ね上がる
- 【住居支援】社宅・住宅手当ともに業界屈指の厚さ
- 【福利厚生】持株支援・HEALTH制度・Living Wageなど対応充実
- 【転職市場】門戸は広く、スキル・経験を活かせるチャンスあり
- 【社員の声】制度の実効性に対する高い評価が多い
制度だけでなく「使いやすさ」も備えた企業を探している方には、非常に魅力的な選択肢と言えます。
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